
来宮神社のご神木「大楠」そばの高台にある「大楠・五色の杜」で5月5日、大楠祭が齋行され、長寿や熱海市の繁栄を願った。雨宮盛克宮司が祝詞を奏上し、巫女(みこ)が早神楽に続いて「大楠の舞」を奉納。参列者が玉串を捧げた。大楠の舞は、歌人佐佐木信綱が詠んだ「来宮は樹齢二千年の大樟のもと御国の栄え祈りまつらむ」という歌にちなん30年ほど前につくられた。十二単(ひとえ)に身を包んだ巫女が生田流筝曲宮城会・山形社中が奏でる琴と歌、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)に合わせて優雅に舞った。この舞は、大楠が新葉を付け、もっとも生命力に満ちあふれる5月5日にだけ捧げられる。
■熱海囃子笛怜會が昇殿、神田丸、鎌倉、四丁目を演奏
大楠・五色の杜の入り口では、熱海囃子笛怜會(あたみばやしてきれいかい、西川和正代表)が昇殿、神田丸、鎌倉、四丁目を演奏し、多くの参拝者をもてなした。ご神木「大楠」は、「パワースポット」として全国に知れ渡り、年々、参拝者でが増加。大楠の落ち葉を財布などに入れ、お守り代わりに大事にしている人も多い。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■雨宮盛克宮司の話 多くのメディアでご神木の大楠がパワースポットとして紹介され、多くの参拝者が訪れている。大楠の生命力のパワーはもとより、これだけのご神木を育てた来宮神社の境内そのものがパワースポット、力がいただけるのではないかと。大楠祭の5月5日はちょうど古い葉から新しい若葉につながれる生命力に満ち溢れた時期。大楠の生命力にお恵みをいただき、生活が穏やかで、益々繁栄されますよう、お参りしてほしい。
■来宮神社の大楠 高さ26m、幹回り23・9m。全国2位、本州1位の巨木。大楠の回りを1周すると寿命が1年伸び、誰にも告げず1回りすれば、願い事がかなうと言われている。樹齢2100年超で国の天然記念物。
■大楠・五色の杜 名前の由来の「五色」は、自然界の「木・火・土・金・水」を表し、暦の中でいう「五行説」に由来。「五色の杜」ではそれらを「大楠・明かり・砂利・鉄筋・湧き水」で表現。四季を通じて五色の花が咲くように植栽を続けている。
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